全社的リスク管理(ERM)は、不確実性の管理と不確実性の組織目標の達成への影響に取り組む組織において重要な実践手法となっている。ERMは組織目標と目標を達成するために最も関連性の高いリスクに焦点を当てることを支援するものであり、戦略的な観点だけでなく、業務上の観点からも実施される。このようにして、リスクは将来の成果と密接に結びついている。『リスク・マネジメント』誌2011年11月号「ERMは転換点に到達したか」に記されているように、RIMSはリスクを「組織のポジションを改善または悪化させる不確実な将来の成果」と定義している。